もうこれ以上、許さない

「不安で、すげぇ嫉妬して、まためちゃくちゃ焦ってた」

もしかしてそれでキスをっ?
その時の余裕なさそうな状態に、そう合点する。


「つーか、まだあいつと会ってたんだ…」
と拗ねる声。

「っ、だって!
セフレはやめても、友達だから…」

「ふーん…
それで手ぇ繋いだり、送ってもらったりするんだ?」

「いやそれはっ…
なんていうか、今ちょっと協力関係で…
色々理由があるっていうか」
玉城さんの事を言えないから、返答に困ると。

大きくため息を吐く風人。


「ごめん、俺やきもち妬ける立場じゃないのに…
ほんとごめん」

そう落ち込む様子がいじらしくて…
愛おしくなる。


「いいよ。
いっぱい妬いて?」
むしろ嬉しいし。

「…そんな事言ったら俺、めちゃくちゃ妬くよ?」

「いいよ、妬くのは自由だし」

「それ勝手に妬いてろって事じゃんっ」

「そうだね」

「ひどっ!」

そうやってあたしたちは、あの頃みたいに笑い合う。


そのあと、出前で夕食をとる時も。

「ヤバい、今ごろ緊張してきた…
月奈と朝まで一緒とか、俺生き残れるかな」

「なにそれっ、知らないよ」
思わず吹き出すと。
さっきは抱き合って顔が見えない状況だったから…