もうこれ以上、許さない

「違うよっ、これは嬉し泣き!」
慌てて誤解をとくと。

「え、嬉し…
いや可愛いすぎだし!なにそのギャップっ。
俺の胸壊す気?」
とそこに手を当てた。

ていうか、それは風人の方だよ…
風人のキスやセックスは、どこか悩ましげでメロッメロに甘い。
かと思えば強引で、ちょっといじわるで…
普段ふざけたキャラだから、そのギャップにはかなりヤラれる。

ふいに。
それを玉城さんともしてきたんだと思って…
胸がぐちゃぐちゃに握り潰される。


「好きだよっ、風人…」
たまらずその身体に、再び抱きついた。

自分だけのものにしたくて。
この先ずっと、自分だけを見て欲しくて。

だけどそんな気持ち、2度と口には出せないから…
代わりにぎゅっと、ぎゅうっとしがみつくと。

「だからっ、胸壊れるって…
…俺も好きだよ、すげぇ好き」
むぎゅうと、痛いくらい抱き返される。


「もうさ…
なんでこんな好きなんだろって、ヤバいくらいで。
気持ちを抑えらんなくて…
だから、昨日あいつと仲良くしてんの見て、いてもたってもいらんなくて」

「それで連絡してきたのっ?」
ていうか見られてたんだ!

「だって!
月奈の言う通り、俺口だけで…
ぜんぜん説得出来ないし。
そんな俺より、やっぱりあいつの方がいいのかなって…」