もうこれ以上、許さない

いやそれ、大丈夫じゃない気が…
確かに、相手があたしじゃなければ大丈夫だろうけど。
風人の知らないとこで身バレしてるあたしは…
見張りを引き連れた風人がそのホテルにいる間は、出入り出来ない。

つまり風人より先に入って後で帰るなら、なんとかなるかもしれないけど。
そうなるとあたしまで泊まんなきゃいけなくなるわけで…

「ごめん、見張られてる前で出入りするの怖いから…
あたしも、泊まってい?」

重いかな?グイグイ行きすぎっ?
返事がない状況に、不安になるも…


『えええっ!
え、マジっ!?
いやいいけど…つか大歓迎だし!
うっわマジか〜〜』
と興奮する風人。

紛らわしいわ!

とはいえ、会いたさが(まさ)ってそう切り出したあたしも、収集がつかないほど胸を高鳴らせていた。



そんな思いがどんどん募って…
胸がパンクしそうになりながら、その時を迎えると。

「会いたかった」
会うなり、ぎゅうっと抱きしめられて。

あたしの胸まで、きつくきつく締めつけられる…

「…うん、あたしも会いたかった」
同じくぎゅうっと抱き返すと。

「っっ…
ごめんっ、キスしたい…
していっ?つか我慢出来ないっ」
悶えるような素振りで、あたしの頭に顔を擦り付ける風人。