もうこれ以上、許さない

「なんかあたし、子供だねっ。
そんなふうに甘えたり、こんなふうによしよししてもらったり…」

「よしよしは関係ないだろ〜。
それに、親に甘えてたのは俺も同じだし」

「風人くんも?」

「そっ。
6人もいると、親は下の子の世話ばっかでさ〜。
俺だって子供なのに、世話する側に回されて。
ちゃんとしないと怒られるし、なんでも我慢させられるし、俺の事はどうでもいいのかよって不満でさっ。
中3くらいから荒れ始めて、けっこう迷惑かけたんだよなぁ」

それであたしの気持ち、わかってくれたんだ…


「…でも風人くんは、今はちゃんとしてるし、いいお兄ちゃんしてるじゃん。
それに比べてあたしは、全然お姉ちゃんらしくないし。
でももう逃げたくなくて、破天荒に生きようって決めたのに…
結局なんにも変われないし」

「そんなすぐには変わんないって!
逆に変わったら、今までの自分はなんだったんだーって話だろ?
今までがあって、これからに繋がるんだから。
ちゃんと今までの自分も認めて、大事にしてこっ?」
そう言われて…

胸が、どうしようもなく締めつけられる。