「そこまで性根の腐った奴だとは思わなかった」
「酷いよお父さん!
お姉ちゃんは今、色々と大変なのにっ」
側でやきもきしていた珠和が、すかさず抗議の声を上げた。
「大変なのはみんな同じだ!
それをこいつはいつまでも甘えて、言い訳にしてるだけだっ」
「違う!
お父さんは何も知らないからっ」
「いいの珠和!」
口止めしたでしょ?と言わんばかりに制止すると。
「さすがに、妹に庇われるのはみっともないか?
でもそれが現実だっ。
お前は何か一つでも、珠和より優れてるものがあるか?誇れるものがあるかっ?
何もないだろう!
それはお前が、こーやって嫌な事から逃げ続けて来たからだっ。
それでもまだ逃げ続けるなら、好きにしろ。
その代わり、お前の事はもう知らんからな」
わかってるよ…
昔っから何度も何度も言われ続けて来たからわかってる。
あたしには優れてるものも、誇れるものも何もない。
ただ逃げる事しか出来ない、ダメ人間だって。
そんなあたしでも受け止めるって言ってくれた風人にさえ、もう無理って切り捨てられるほど…
こーやって親にさえ、愛想尽かされるほど。
だからって、償いを投げ出すわけにはいかなくて…
「酷いよお父さん!
お姉ちゃんは今、色々と大変なのにっ」
側でやきもきしていた珠和が、すかさず抗議の声を上げた。
「大変なのはみんな同じだ!
それをこいつはいつまでも甘えて、言い訳にしてるだけだっ」
「違う!
お父さんは何も知らないからっ」
「いいの珠和!」
口止めしたでしょ?と言わんばかりに制止すると。
「さすがに、妹に庇われるのはみっともないか?
でもそれが現実だっ。
お前は何か一つでも、珠和より優れてるものがあるか?誇れるものがあるかっ?
何もないだろう!
それはお前が、こーやって嫌な事から逃げ続けて来たからだっ。
それでもまだ逃げ続けるなら、好きにしろ。
その代わり、お前の事はもう知らんからな」
わかってるよ…
昔っから何度も何度も言われ続けて来たからわかってる。
あたしには優れてるものも、誇れるものも何もない。
ただ逃げる事しか出来ない、ダメ人間だって。
そんなあたしでも受け止めるって言ってくれた風人にさえ、もう無理って切り捨てられるほど…
こーやって親にさえ、愛想尽かされるほど。
だからって、償いを投げ出すわけにはいかなくて…


