もうこれ以上、許さない

あたしは、そんな彼女をなだめていたご両親に…
「悪いが、帰ってもらえないか?」と促された。

だけど帰れるはずもなく。
せめて容態がわかるまではと、必死に懇願していたら…

「いいかげんにして!
自分で仕組んだくせになんなのっ?
自分が守られなかったから、わざと危険な事して気を引いたくせにっ…
風人のなら助けるってわかってたくせにっ。
助けるしかないくらい追い詰めてたくせに!
あなたにここにいる資格なんてないっ」
と追い払われる。

わざとじゃない。
でも自分のせいだとは思ってたし、風人が心配で否定する気力もなかったあたしは…
ぼろぼろ泣きながら、ごめんなさいと繰り返す事しか出来なかった。

そしてそれは、玉城さんの発言を認めたようなもので…


後日。
命に別状はないと知り、ひとまず胸を撫で下ろしていたあたしに…
残酷な現実が突きつけられる。

「…記憶、障害?」

「そう、あの子はここ2年間の記憶をまるっと失くしてる。
だから、あなたの事も覚えてない」

「うそ…
ほんとなんですかっ?」

「ほんとよ。
…だからもう金輪際、息子には会わないでほしいの」