もうこれ以上、許さない

それだけは全力で頑張ったよ…
たがら教養はいつもAだった。
でも適正がどうしてもCで…
あたしだって、落ちたくて落ちたわけじゃない!

だけど口答えしたって、頑固なお父さんには通じない。
説教が倍になって返ってくるだけ。
仮に論破出来たり反抗しようもんなら、ショックで寝込んでしまうからどうしようもない。

「ははっ、そうだね。
ちゃんとお姉ちゃんらしく頑張んなきゃね」
だからあたしはいつも、笑って誤魔化す。

だって実際、あたしには何もないから…
妹と比べて、人と比べて、誇れるものなんて何もない。
だから、何言われてもしょうがないんだ。


破天荒に生きてやるなんて宣言したって、結局口だけ。

珠和みたいに優秀じゃなくても、あたしはあたしの…
新境地を切り開いて、偉業を成し遂げよう(●●●●●●●●●●●●●●●●●●●)って。
そう思っても、どうすればいいのかわかんなくて…

結局何も出来ない、変われない。



そうして…
陰ながら落ち込んだ日々を過ごしてた、ある日。

『あのさ、ちょっと相談があるんだけど…
近いうち2人で会えない?』
長電話に気をつけて早々に切ろうとした矢先、風人くんにそう訊かれる。

「全然いいよっ?」と返事して。
何かあったのかと心配しながら、その日を迎えると。