もうこれ以上、許さない

も〜お、なんなの風人っ…
これじゃあたしの方が諦め切れなくなるじゃん!

そんな資格もないのに…


そう、あの頃だって楽しくて楽しくてたまんなかったのに…
そんな日々も、風人の幸せそうな笑顔も、全部あたしがダメにした。

風人を苦しめて、追い詰めて…
今だってまた一線引けなかったばっかりに、風人の立場を悪くしてる。

そうソファに沈んだところで、そうだ!と訊けなかった事を思い出す。
風人のお父さんの仕事には、婚約破棄の悪影響はないんだろうか?

さらにその流れで、風人が昔言ってた事を思い出す。
ー「辞めたら恩を仇で返すよなとか。
親父の仕事に響くかなとか、そしたら生活苦しくなるなとか」ー

そうだよ、あたしはそれをわかってたのに…
あたしを優先して玉城さんをないがしろにしたら、同じように悪影響が出るってわかってたのに…
風人を独占したくて。
1番に優先してほしくて。

そんな状況や玉城さんへの負い目を背負って、板挟みで辛かった風人に…
自分の辛さばっか押し付けてた。
自分は第一優先してほしかったくせに、風人の事は第一優先してなかった。

そんなんじゃ玉城さんに心変わりするのも当然で…
改めてほんとに、バカだったと後悔しかない。