もうこれ以上、許さない

「おっしゃ!
それ惚れるポイントになるっ?」
ガッカリしたあと、そう前向きに捉える風人。

どうにもなれない関係だから…
そこはしっかり、過去を持ち出して否定する。

「ならないよ。
だってそんな人と付き合ったら、自分より他の人を優先されて切ないじゃん」

「いや俺、月奈ちゃんといる時は誰が困ってても、月奈ちゃんを第一優先するよっ?」

それは嘘!
よくもまぁそんな事をっ。
いや記憶がないから仕方ないけどさ…

「…そーゆうのなんて言うか知ってる?
口だけ、って言うから」

「ひどっ。
付き合ったらほんとだって証明出来るのに〜」

うん、付き合って口だけって証明されたからね?
なのにあたし、なんで風人じゃなきゃダメなんだろう…



そうしてあたしたちは、とあるファミレスを訪れた。

デートっぽくならないように、ファミレスを選んだのはあたしだけど…
ここは以前、この県で人気を博してたカフェで。
つい最近、ファミレスとして生まれ変わったばかりだから…
今まで多くて入れなかったという風人も、調査に来たかった場所らしい。


「うわ、このスタイルめっちゃいい…」

「ふふ、ちゃんと仕事熱心なんだ?」

「いやめっちゃ熱心だし!」
そう言われて。

ふと思う。