もうこれ以上、許さない

「好きだよ、月奈ちゃん」
愛しげな眼差しで、そう告げられて。

胸がぎゅううと、どうしょうもなく掴まれる。


「っ、こんなとこでゆうっ?」
どうしよう、嬉しい嬉しい嬉しいっ…

「だって、こんなとこでしか会えないじゃんっ。
それがヤならデートしてよ」

するよ!
したいよデート…

「っっ、デートはしない。
けど…
お腹空いてるから、ご飯ならいいよ?」
それくらいいいよね?
許されるよねっ?

「っ、マジでっ!?
うわどーしようっ!
なに食いたいっ?どこでも連れてくよっ?」
そんな事ではしゃぎまくる風人と。

ぶっちゃけほぼほぼデートな状況に、胸が痛いくらい騒ぎ出す。

好きって気持ちを解禁してから…
色んな事がいちいち嬉しくて、愛しくてたまらなくなってた。



「ヤバい俺、めっちゃドキドキしてんだけどっ」

あたしもだよ。
しかもまた風人の助手席に座れる日が来るなんて…
嬉しくて泣きそうになる。


「てゆうか、これってさあ…
ちょっとは脈アリって思ってい?」

脈アリどころか、大好きだよ。
もう好きで好きでたまんないよ…

「…よくない。
今日はたまたま、お腹空いてたまんなかったし。
自分の目的を犠牲にしてまで、困ってる人を助けるとこ、見直しただけだから」
と、現状を取り繕う。