もうこれ以上、許さない

それから3日後。

奇跡はこの前だけだったか…
誉が来店して、またしても2人が鉢合わせる。

だけど風人はもう終わって、油を売ってたとこだったから…
ギリギリセーフか、と安心したところで。

「いらっしゃいませー」
帰らずに、なぜかスタッフに扮する風人。

「…なんで君が?」

「あ、こちらのスーツでいっすかー?
はいスーツ一丁!」
誉のもっともな指摘を、ものともしない発言に。

「いや居酒屋じゃないんだからっ」
思わず突っ込んでしまう。

「あそっか。
いつもなんて言ってるっけ?」

「いやその前に、まずはお預かりして、」

「いやスタッフじゃないんだから、指導いらなくない?」

しまった!風人に流されたっ。
誉の突っ込みで我に返るも。

「部外者は口挟まないでくださーい」

「君もだよね」

「いやここ俺のテリトリーなんで」
今回は逆に風人が絡む。

「もぉ菊川さん!邪魔(●●)しないでっ」
俺こそごめんって反省してたんじゃなかったのっ?

するとその人は目を大きくして、ぱたっと胸に手を当てた。

はいはい、また矢が刺さったって言いたいわけね…
も〜お、それじゃ帰れって言えないじゃんっ。