もうこれ以上、許さない

「切なっ!
しかも協力する必要全然ないし…」

「だからそう言ったし」

「そーだけど、そうゆう意味じゃなくて…
もうとっくに」と口ごもって、切なげな表情を浮かべる風人。

「…とっくに何?」

「なんでもないっ。
てゆうかあいつ、性格悪くないっ?」

あいつって…
「悪くないよ。
まぁさっきはなんか絡んでたけど…
ごめんね?」

「いや月奈ちゃんに謝られたくない。
それに、さっきはお互い様だし。
つぅか、俺だって月奈ちゃんを困らせたくなかったけど…
俺はここでしか会えないから。
受付は譲っても、月奈ちゃんとの時間は譲るわけにはいかなくて…
俺こそごめん」

あまりにしゅんとした様子で謝るから…
つい抱きしめたくなったけど。

「てゆうか…
あいつはいつでも会えるくせに、俺のテリトリーまで進出してきて!」

「いや、いつから菊川さんのテリトリーになったわけっ?」

すぐに笑いで包まれる。


そして帰り際。

「あ。
結局あいつの嘘カノ、引き受けんの?」

「…まぁ」
どうせ自然消滅出来ないなら、それくらい引き受けてもいいし。
断るためには家に行かなきゃだから、また甘い流れに流されたくない。

そんなあたしに、思わぬ言葉が投げかけられる。