もうこれ以上、許さない

「気にしてない、か…
でも俺はもう、あんな態度したくないから。
だから頼みがあるんだけど…
妹の前だけでいいから、付き合ってる事にしてくれない?」

「っ、はあっ!?」
風人と一緒に聞き返す。

ていうか、なんで風人まで?
内心突っ込みながらも、慌てて断る。

「ムリだよっ。
誉の家族にそんな嘘付けないし…
そんな色々訊かれたら、隠せる自信ないもんっ」

「だったら…
嘘じゃなくてほんとにする?」

「え……」
心臓が大きく揺さぶられる。


のも束の間。

「いや俺待たせといてする話っ?」
すかさず風人が、もっともな突っ込みを入れた。

「待たせてって…
受付中だから仕方ないし、その間に何話そうと自由だと思うけど」

「もお誉っ、お客様(●●●)に絡まないで!」

すると誉は「ごめん」と落ち込み。
なぜか風人も、しゅんと落ち込んだ様子を見せた。


そうしてお会計に入ると。

「でも妹の事は、ほんとに協力して欲しい。
いいかげんブラコンから卒業させたいし。
…もう彼女が出来たって言っちゃったし」

「はあっ?
ちょっと待ってよ、あたしはムリだからねっ?」

「俺の彼女になるのは嫌?
それとも、他に好きなヤツでもいる?」

え、ほんとに付き合うわけじゃないよねぇ?