もうこれ以上、許さない

「マジで!?月奈ちゃん助かったっ?
よっしゃ!これでもう営業妨害なんて言わせない」

「それとこれとは関係ないから」

「ええ〜、じゃあもっと助けられるように頑張ろ」

「いや自分の仕事頑張って」

「頑張ってるし!」という風人に、クスリと唇を緩めるも…
あたしはもうそれを、無理に結ぼうとはしなかった。

だって風人は、こんなに素敵な人だから。


たとえ誰と結婚しても。
思わせぶりな発言に、どんなに傷ついたとしても。
あたしは素敵だと思うし。
仲良くする資格がないからって、突き放すのは違うと思った。

そう、こんな素敵な人に嫌な思いをさせるくらいなら、あたしが傷付いた方がマシだ。

それからのあたしは、風人に事務的な態度で接するのをやめた。



だけど誉の方は…

自然消滅が近づいてるのか、それとも繁忙期で忙しいからなのか…
めっきり連絡が減っていた。


なのに突然。
〈会いたい〉と一言だけLINEが入る。

今までは会えない?だったから、その言い回しに一瞬ドキリとしたものの。
要は、抱きたいって事で…
セフレを欲しがるような人だから、そりゃいいかげん溜まるよねと。
ため息をついて〈ごめん〉とだけ返した。