もうこれ以上、許さない

「はい。一応洗えますし、お値段も半分くらいですみますよ?
ただ本来は水に浮かぶものなので、中まで洗われなかったり。
破れがあったら破裂する恐れもあります」

「あらそうなの?
じゃあそれもこちらでお願いしようかしら…
ちょっと、車に取りに行ってきます」

するとすかさず。

「ああ手伝いますっ」
風人が後を追いかけた。

「いえそんなっ、悪いわ」

「いやぜんっぜん。立ってる男は誰でも使えってね」

なにそのことわざもどき!
呆気に取られるも…


仲良く戻って来た2人。

「娘が里帰り出産するものだから、綺麗なお布団で寝かせてあげたくたねぇ」

「うわ!そりゃ楽しみだっ。
いや娘さんも喜ぶと思いますよっ?」
この暑い中、重たい布団一式を抱えながら楽しそうに話す。

風人のそういう優しくてフレンドリーなとこは、ほんとに素敵だと思う。


「月奈ちゃんここ置いていっ?」

「うんありがとうっ」
すぐに、破れ等のチェックに取り掛かる。

本来は口頭で確認して、後でチェックするとこだけど…
お布団の場合、仕上がりに時間がかかるし。
問題が見つかって洗えなくなった時、引き取りにくるのも大変だからだ。