呪イノ少女、鬼ノ少女

「安心なさい、可愛い澪」

「うぅ…」


かわいい、と言われ、澪は九音の胸の中で赤面した。

しかし九音の方は一切の照れも無く、至って本気の様子。

それがますます澪を照れるような、恥ずかしいような心地にさせた。


「私が全部教えてあげるわ。あなたが知りたい事も、あれが隠している事も」


澪を体から離し、その場に腰を下ろさせると、九音は雛子の元へ歩み寄った。

表情はまた冷淡な顔に戻っている。

九音は、無造作に髪を掴んで顔を上げさせると、短く言った。


「異存はないわね?」

「……あ、ありま……せん」

「そう」


素っ気なく言うと、髪を離し、九音はまたすぐに澪の元へ戻った。

勿論、すでに表情は柔らかい。

器用なものだ。


「まずは茜や雛子が何なのかを話しましょうか」


九音は澪の側に腰を下ろす。

澪はほんの僅か、九音から体を離し、チラリと彼女を伺った。

九音はその事に気付いたのかどうかは分からない。


しかし、何も言う事はなく、澪を一瞥してから語り始めた。