呪イノ少女、鬼ノ少女

「…ん…あれ?」


蛍光灯が天井からぶら下がっているのが見えた。

と思ったら、にゅっと茜の顔が目の前に現れた。


「わああああぁぁ!」

「きゃーーーーーっ!」


いきなりだったものだがら、驚いて大声を上げてしまった。

その声に驚いた茜も、釣られて悲鳴を上げる。


と思ったら、廊下をドタドタと荒々しく走ってくる音。


「何っ!?何かあった!?」


そののっぴきならない声を聞き付けたエプロン姿の雛子が襖を蹴飛ばして飛び込んで来た。


「…雛ちゃん」

「澪さん、目を覚ましたんですね!!」


澪が無事に目を覚ましたことに、雛子はほっと胸を撫で下ろした。

本当に心配していたのだろう、その場にヘナヘナと座り込んでしまう。


「茜さんに驚いただけだから大丈…」


澪が言い終わる前に、キッと雛子が茜を睨んだ。


「なーによーう!ちょっと驚かせただけじゃない。一々怒るんじゃないのー」

「くっ…、ま、まぁ澪さんが無事に目を覚ましたんだから…我慢する」


子供みたいに口を尖らせる茜を殴り倒したいのだろうが、雛子はその衝動をグッと飲み込んだ。

ようやく目を覚ました澪の隣りで喧嘩などしては、体に障ると気遣っての事だろう。


さすが優しい雛子である。