澪がこんなに取り乱しているのに、九音は決してその愛情に満ちた瞳を揺らすことは無かった。
「理由は教えて上げられない…。でも、それでも…私はあなたの側にいたい。それでは駄目なの?足りない?」
九音の冷たい手が、ゆっくりと慈しむ様に澪の頭を撫でる。
「私は澪の側にいるだけでいい。澪が側にいてくれるだけでいいの…」
お願い…、と九音の片方だけの瞳が切なげに語っていた。
他には決して何も望まない。
ただ、澪の側に、澪が側にいるだけでいい。
それが九音の望む事だった。
「…それがあなたを救うんですか?」
「そうよ」
九音は深く頷いて、澪の柔らかな頬を愛しそうに何度も撫でた。
そうして九音が触れた所から、澪の頬はゆっくり花開くような可憐さで、ほんのりと赤く染まっていく。
二人の視線は絡み合い、見つめ合うその刹那が永久にも続く様に感じられた。
そして、最後に九音は止どめとばかりに、澪の耳元で囁いた。
「側に…いてくれる?」
「ぁ…」
酷く甘ったるい、だがとても力のある声に、意識が霞んでいく。
澪は頭の中が深く濃い霧に包まれたまま、コクリと頷いて、九音を受け入れた。
「ありがとう、『私の』澪」
*******
「理由は教えて上げられない…。でも、それでも…私はあなたの側にいたい。それでは駄目なの?足りない?」
九音の冷たい手が、ゆっくりと慈しむ様に澪の頭を撫でる。
「私は澪の側にいるだけでいい。澪が側にいてくれるだけでいいの…」
お願い…、と九音の片方だけの瞳が切なげに語っていた。
他には決して何も望まない。
ただ、澪の側に、澪が側にいるだけでいい。
それが九音の望む事だった。
「…それがあなたを救うんですか?」
「そうよ」
九音は深く頷いて、澪の柔らかな頬を愛しそうに何度も撫でた。
そうして九音が触れた所から、澪の頬はゆっくり花開くような可憐さで、ほんのりと赤く染まっていく。
二人の視線は絡み合い、見つめ合うその刹那が永久にも続く様に感じられた。
そして、最後に九音は止どめとばかりに、澪の耳元で囁いた。
「側に…いてくれる?」
「ぁ…」
酷く甘ったるい、だがとても力のある声に、意識が霞んでいく。
澪は頭の中が深く濃い霧に包まれたまま、コクリと頷いて、九音を受け入れた。
「ありがとう、『私の』澪」
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