呪イノ少女、鬼ノ少女

好機を逃さず、足を払って鬼の体勢を崩させた。

形は柔道の大外刈りだが、技術ではなく馬鹿力で足を刈り取る。

倒れ込んだ鬼の白い襦袢に、泥水か染み込んでいく。


「はい、ゲームオーバーよー」


倒れた鬼の上に馬乗りになる。

両膝で相手の腕を抑え込み、逃げられないように足で横腹を挟む。

所謂、マウントポジション。

こうなれば、先が見えていようと単純に膂力で勝る茜が絶対的に優位だ。


「四音を出しなさい」


拳を振り上げ、茜は冷徹な表情に変わる。


「くっくく」

「あのさー笑ってるトコ悪いんだけど、立場理解してる?出さなきゃ、このまま潰すんだけど?」

「まさか、これで我らを取ったつもりか?」

「つもりじゃなくて、取ったのよ」


この体勢。

そして、茜の膂力を持ってすれば返せるものなどまずいない。


「く、く、く…やはり我らを見誤っているではないか」

「誤ってねーわよ。この体勢なら、いくら見えていても避けれないわよ」