呪イノ少女、鬼ノ少女

「そして、代償である呪いは大きい。ロクなものでないよなぁ、九音?」


鬼の言葉の直後、九音が再び膝を折る。


「あ、ら?」


自分でも予想外だったのか、惚けたような表情で、ぺたりと地面に座り込んでしまった自分の体を見ていた。

足も腕も、わずかたりとも動かない。

意志や気力ではどうにもならない位に、体が限界を超えてしまったのだ。


そして、呪いの進行が加速している。

ついに左眼にも、呪いの黒い濁りが滲み始めて、焼かれるような痛みを訴えている。


「っ……まだ」

「足掻くな。今ので仕舞だ。もう立てはせぬ」


立ち上がろうと顔を歪める九音に、ゆっくり首を振って見せる。


「終わりなのだよ、九音。終わったのだ」