呪イノ少女、鬼ノ少女

ドシン!と背中から地面に叩きつけられ、九音は声にならない悲鳴を上げた。


「っ~~!」


幾らぬかるんでいても、砂利の敷き詰められた庭は痛い。

見えない右目の奥に火花が舞ったような気がした。


「『視』え過ぎているぞ、九音」


鬼は倒れた九音を見下ろし、哀れみのような視線をくれた。


「っ…五月、蝿い!」


九音は背中の痛みを堪え、ふらつきながらも何とか立ち上がる。

が、


「はぁ…はぁっ、ぐっ!?」


突然右目を穿つような痛みが走り、九音は体をくの字に折ってしまった。


「ぎっ……く、ぅううっ!!」


普段の痛みの比ではない。

まともな悲鳴も出せない。

あまりの痛みに、これが痛みなのかどうかすら分からない。


ただ、ドロリとした何かが右目から零れ落ちる。

それが抑えた手の平に付着し、それを目にした九音は絶句した。


「なっ……」


彼女の手に付着していたのは……半分ヘドロのようになってしまった右の眼球の一部だった。