「私とお母さんは知り合いの人の家に止めてもらいながら、とにかく遠くに逃げた。そしてここにたどり着いた
これが私に対してあった出来事」
私は佑唯に全てを話し終えた。
話してる間佑唯の顔を伺いながら、何とか伝えることが出来た
これを聞いて佑唯は私のことをどう思っただろう·······
緊張と、嫌われるかもしれないという不安で少し目頭が熱くなった。
私は佑唯の方へ恐る恐る顔を上げた
ギュ·········
その瞬間私はなんとも言えない温かさに体が包まれた。
「自由になれ」
えっ?·········
「夢花はもう十分頑張った。偉いよ」
優しく語りかけるその言葉一つ一つに涙が惜しみなく溢れる。

