右にはイケメン、左にもイケメン。
ああ……。
全国の恋するオトメの血が騒ぐ……。
「てかおまえ、誰だよ」
「転校生で麻衣ちゃんのクラスメイトの多賀陸人。よろしくね、幼なじみくん」
ひょえっ。
いま、奏太の周りの気温が一気に下がった!
「じゃ、じゃあっ学校案内はここまでっ!
あとはセルフでよろしく…またね!」
あわてて奏太を引き連れてその場を去る。
「えっ、は、麻衣ちゃん…?」
多賀くん、ごめん!
置き去り2回目だけどっ。
本当ごめん!
走りながら謝ると同時にふと考える。
あれ、私どこ行こう。
「ちょっ麻衣……」
「あっ、ごめん」
廊下の途中で立ち止まる。
「なに、一体…。てかなんなのあいつ。知り合い?好かれた?どっちにしろ気に食わない」
あー…。
昨日の出来事は、もちろん奏太には言っていない。
「その……昨日はじめて会って付き合ってって言われたくらいだから!ぜんぜん!大丈夫」
たちまち は?と不機嫌になる奏太。
「大丈夫じゃねーじゃん。なんなのそれ」
その顔がまるで美琴みたいだよっ。

