パタン





あのふにゃぁって効果音がつきそうな柔らかい笑顔に騙された女子が何人いたことか…





前までの私なら顔を赤くしていたことだろう

しかし、毎朝されるとどうなるか…










そう、慣れるのだ


最近は慣れを通り越してうざくなってきている





というか、蒼良にぃは朝だけでなくいつでもかわいいと言ってくるのだ







「蒼良にぃはかわいいを安売りしすぎだよ…」



女子をたぶらかしすぎて早死にしないか妹は心配です…



















さて、次は…


コンコン



凌久(りく)にぃ?」





「はーい」





あれ?起きてる…?




ガチャッ






「おはよう、華
 起こしに来てくれたんだね。ありがとう」








このスーツがよく似合う爽やかイケメンが次男の凌久にぃ




小さいときに私の髪の毛をいじるのが好きだったこともあって、今は美容師を目指して専門学校に通ってる




兄弟の中ではまだ常識人




「おはよう
 今日はやいの?」




「あぁ、少しだけね
 それに今日は夜も少し遅くなるけどちゃんと部
 活が終わったらすぐに帰ってくること
 暗くなったら蒼良兄さんを呼んでもいいんだか
 らね
 あと…「わかってるから!」…そう?」





常識人…なんだけど…






オカン気質がすごいの…




the過保護なのですよ…







「ごはんできてるから、崎食べてていいよ」





「ありがとう、華
 今日もかわいいね」