鏡の前でクルッと回る…今日は休日。

休日は昼間まで寝過ごしがちなダメ女、

しかし今日は用事がある…。

「しっかし…百合ネェは万能だなぁ、
こんな大人な服を貸してくれるとは…」

露出多いけど上着を羽織ると丁度いい。

イイ女が着こなすようなワンピースだ。

でも私が着ても変じゃない…絶妙だ。

『ピンポーン』

「おはようございます、月乃さん。
では…早速、現場に向かいましょう。」

「はい」

スーツを着た物腰の柔らかい男性。

そう、この人は澤田さんだ。

「この間とはまた違った雰囲気ですね!
ホタル君照れてヘマしないかなァ。」

澤田さんはいたずらっ子のように、

にししっと笑った…意外だった。

大人の男性って感じなのに、

そんな笑い方する人だったんだね。

「あ、ホタル君には見学に来ることは、
秘密で…驚く姿見るの楽しみですね!」

「あっ、バレて良いんですね?」

突っ込みどころ満載だけど…いっか。

『ガチャッ…ガラガラガラッ』

「どうぞ、到着しました。」

「あ、すみません…わざわざドア…」

エスコートの手際が一流…隙が無い。

流石…蛍のマネージャー。