君のこと、欲しくない



執事喫茶…陶山くんならめちゃめちゃ稼げそう。

執事姿が見たいだけでなくその理由もあるのかも。


「じゃあメイドと執事役決めていくよー!男女6人くらいで大丈夫だと思うからやりたい人とか推薦でもいいから挙手してね」


早々と決めるなぁ…クラスには可愛い子ばっかりだから女子はすぐ埋まるてるだろうな。


「…ねぇ、妃夏。メイドやるの?」

そう質問してきたのはわたしの親友の倉立 ももは(くらたて ももは)ちゃん。

ももはちゃんはめちゃめちゃ綺麗。
身長はわたしと変わらないくらいだけど顔はものすごくちいさくて目はとてもぱっちり。


絶対ももはちゃんはメイドやるだろうな…


「わたしはメイドしないよ〜やりたくないし、それ以前にかわいい子ばっかりだからわたしが出る幕ないよ」

メイドは恥ずかしいからぜったいやらない、というかコスプレじみたことはやりたくない。


「…うん、そっか。妃夏がしないなら私もやめとこ」

でもそう言った瞬間に、


「え!絶対ももはちゃんと妃夏ちゃんはメイドでしょ〜!」