この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「千歌さんがいない間だって、豹さんは千歌さんのことを一番に考えていましたよ」


リサとユウジさんにそう言われ、あたしは笑みがこぼれた。


「でも…、残る問題は千歌のママのことだよね」

「豹さんのこと、なかなか認めてもらえないんですよね?」


深刻そうな顔を浮かべるリサとユウジさん。


「ああ、そのことならー…」


そんな2人に空港での出来事を話すと、手を上げて喜んでくれた。