この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「千歌、おかえり!」


駆け足でやってくる豹くんに、あたしはすかさずその胸に飛び込んだ。


「豹くんだっ…」


豹くんの匂い。

豹くんの体温。


やっと…やっと、ここへ帰ってきたんだと実感した。


「豹くん…!でも、どうしてここへ?」

「どうしてって…、言っただろ?“5年後にまた迎えにくる”って」

「で…でも、約束の5年は過ぎてるし、今日あたしが帰国することなんて知らないはずじゃ…」