この声で、キミに「好き」と伝えたい。

タクシー乗り場は混んでいなくて、あたしたちが近づくと、一番先頭に停まっていたタクシーの後部座席のドアが開いた。


「運転手さん。娘の荷物を乗せたいので、トランクいいかしら?」

「どうぞ」


運転手さんに、大きなキャリーバッグを預ける。


このタクシーに乗り込んでしまったら、豹くんと再会を約束したこの空港へもう戻ることはできない。


家に帰って、ホームに行けば、豹くんはいるのだろうか…。