この声で、キミに「好き」と伝えたい。

結局、空港に豹くんの姿はなかった。


…帰国する日も知らないから当たり前なんだけど、それでも人混みの中で豹くんを探している自分がいた。


「千歌。もう諦めなさい」


そんな言葉が頭の上から降ってきた。

見上げると、それはママだった。


「あの子を探しているんでしょう?無駄よ。5年間離れて、気持ちが離れないわけないでしょ」

「豹くんは、そんなことー…」