この声で、キミに「好き」と伝えたい。

ようやく豹くんと遊ぶことができるとわかり、それを目標にあたしは歌のレッスンに励んだ。


「どうしてできないの!?」

「違う!そうじゃない!」


いくらママに怒られたって、あたしは必死に練習した。


そしてその甲斐あって、あたしはコンクールで優勝。


やっと豹くんに会える!

――と思った矢先、豹くんは突然いなくなってしまった。


担任の先生から、「急な用事で引っ越すことになった」と知らされた。