この声で、キミに「好き」と伝えたい。

5年で戻るはずだったのに、自ら約束を破ってしまっていた。


“千歌。5年後にまた迎えにくるから”

“うんっ。それまで待っててね、豹くん”


と言って別れたものの、今日この日のこの空港に、豹くんらしき人物の姿は見当たらない。


…当然だ。

半年も遅れるだなんて伝えていないのだから。


留学中だって、豹くんを忘れたことはなかった。

豹くんのことを想って、胸が締めつけられるときもあった。