この声で、キミに「好き」と伝えたい。

学校から急いで帰らないと、間に合わないほど。

豹くんと、おしゃべりしながら帰る余裕なんてない。


あまりにも過密な歌の練習に、「もうイヤ!豹くんと遊びたい!」と泣きじゃくったときがあった。

このままだと、大好きだった歌さえも嫌いになりそうで。


そのあたしの変化に気づいたのか、ママは1つの条件を出してきた。


「次のコンクールで優勝したら、あの子と遊んでもいいわよ」