この声で、キミに「好き」と伝えたい。

声楽専攻は、経歴不問の実力勝負。

きっと千歌なら受け入れられるだろうと。



正直、もう歌の道には戻れないと覚悟していた。

自らの手で捨てたようなものだったから。


だけど、歌を学びながら、且つ豹くんとの関係も認めてもらえるのなら…。


「…ママ。あとで、『やっぱりナシ』…なんてことは言わないでよね」

「そんなことは言わないわ。5年の留学で、心が離れないといいわね」