この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「豹くん…!」


豹くんの心強い言葉に、この先の不安なんて一切なかった。



第1回ムーサ声楽コンクールは、とある学校のとある生徒に優勝が決まり、慌ただしくもなんとか無事に幕を閉じた。


家に帰ると、ママはまるで魂が抜けたかのように、無気力にソファで横になっていた。


毎日欠かさずしていたレッスンも、今日はない。

美歌が何度も声をかけたけど、ママは動こうとはしなかった。