この声で、キミに「好き」と伝えたい。

あたしには、その豹くんの背中がとても大きく見えて、体に痛そうな傷をつくって帰ってきても「大したことない!」と言って笑う豹くんが、とてもかっこよく見えた。


それに、あたしだけではない。

豹くんは、友達みんなに優しかった。


たがら、『暴走族の総長』と聞いて納得した。

ケンカが強くて、仲間思いの豹くんにピッタリだと。


そんな豹くんのいいところをどれだけママに説明しても、ママは聞く耳さえ持たなかった。