この声で、キミに「好き」と伝えたい。

あたしは、停車したアヤミちゃんの車のそばへ行き、訳を話した。


このコンクールで、あたしが優勝するわけにはいかないこと。

結婚を阻止するには、こうするしかなかったということ。


…そして。

今すぐにでも、豹くんに「好き」と伝えたいこと。



それは聞いたアヤミちゃんは、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた。


目の前にいるこの人は、大事なコンクールを放棄してまで一体なにがしたいのか。