この声で、キミに「好き」と伝えたい。

これでもう、音大へも確実に入れない。


自分で自分の将来を閉ざしてしまったけど、それでも衛斗と結婚させられるよりはマシ。


あたしは、衛斗のそばで音大に通うことじゃなく…。


たとえ、音楽の道から外れることがあっても、豹くんのそばで好きなときにいっしょに歌を歌えればそれでいいから。



観客席を駆け上がり、扉に手をかけた……そのとき。


「…千歌っ!!!!」