この声で、キミに「好き」と伝えたい。

あたしを打った代わりに、この場で恥をかかせてやるっ。


あたしはマイクを投げ捨てると、ステージから飛び降りた。

そして、観客席の通路を駆け上がっていく。


周りは騒然。


優勝候補の雨宮千歌が突然、出場権を放棄だなんて、だれが想像しただろうか。



…豹くん、ごめんね。

きっと、今の状況を中継で見てるよね。


応援してくれたけど、あたしはこのコンクールでは歌いません。