この声で、キミに「好き」と伝えたい。

あたしを褒めちぎるママの横で、あたしは黙々と髪を結う。


しばらく会っていなかった娘と久々に顔を合わせたというのに、一番初めに話しかけることは歌のこと。


あたしのことを思ってくれているなら、体調や気持ちの変化を気遣ってくれたっていいのに…。


「和歌子先生、お久しぶりです」


そんなあたしたちの元へ、衛斗がやってきた。


「衛斗くん、久しぶりねっ。見ない間に、また凛々しくなったんじゃないかしら?」