この声で、キミに「好き」と伝えたい。

第2課題曲のステージのために、ヘアチェンジをしているところへ、ママがやってきた。


「千歌、遅くなってごめんね!ちょっと道が混んでいて、こんな時間になっちゃって…」


ママは、あたかもさっきここへ着いたかのように振る舞う。


この控え室を覗きにくる前に、衛斗の両親と話をしていたことは何ひとつ告げず。


「それよりも…聞いたわよ!第1課題曲、すばらしい出来だったらしいじゃないっ!」