この声で、キミに「好き」と伝えたい。

頬がふにゃりと落ちてしまいそうな、柔らかい豹くんの表情を見て思い出した。


昔、豹くんに「大きくなったらカナリヤ女子音楽高校に入りたい!」と話したとき、「千歌ならできるよ」と今と同じ表情で言ってくれた。



豹くんとは、幼稚園のときに家の近くの公園で出会ったのがきっかけ。

家もすぐそこだと知り、何度か遊ぶうちに仲よくなった。


同じ校区だったため、同じ小学校に入学。