この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「問題ないよ、和歌子!なんたって、キミの娘は天才だからね」

「嬉しいわ!きっと千歌も喜ぶわっ」


…あたしのこと!?

それに、“あの件”って…なに。


まさかっ……。

このムーサ声楽コンクールで優勝したとしても、デアンジェリス家に通わせてレッスンさせるってこと…!?


それとも…、一体……。


あたしには内緒で、ママはデアンジェリス家との間で、なにかの約束を交わそうとしている。