この声で、キミに「好き」と伝えたい。

つまり、順番が遅ければ遅い方が、第1課題曲が高評価だったということ。

そして、優勝するのに期待されている順位…。


『で、千歌。今どこにいるんだい?もしかしたら、これが最後かもしれないと思うと、本番前にもう一度キミとレッスンをー…』


…プツッ!


あたしは、衛斗の言葉を最後まで聞かずに電話を切った。


最後にレッスンをしなくたって、あたしたちの息はピッタリだということは、嫌でもわかっている。