この声で、キミに「好き」と伝えたい。

衛斗がブツブツと語り出したから、あたしは衛斗をその場に残したまま控え室を出た。


衛斗は感極まると、周りが見えない。

今もきっと、あたしがいなくなったことには気づいていない。



まだ次へ進めたかどうかの結果は出てはいないけど、最高の歌声に、会場が一体となったあの空気感。

自分の中でも確信はあった。


これは必ず、次へ進めると。