この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「優勝して、和歌子先生を見返したら、そのあとは好きなようにすればいいじゃないか。その不良と会うのも、それからで構わないだろう?」


ムーサ声楽コンクールで優勝すれば、ママもあたしを認めてくれて、デアンジェリス家から出ることができるだろう。

今みたいな、衛斗からの縛りもなくなる。


だけど、それじゃ遅い。

あたしは、今日、今、豹くんといっしょにいたいのだから。