この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「そうですか、それはよかった」


親切にされて、とても不良たちが怯えるほどのこわい人たちには見えない。


だけど、あまり深く関わるのはやめておこう。


「それじゃあ、あたしはこれで…」


そう言って、その場を立ち去ろうとしたとき――。


「もしかして、…千歌?」


ふと、あたしの名前が呼ばれた。


だけど、周りを見回してもあたしの知った顔はいない。