この声で、キミに「好き」と伝えたい。

その声に反応して、霞んでいたあたしの瞳にうっすらと光が芽生え、そして周りの景色に色がついていく。


「やっぱり千歌だ…!」


ピチョンピチョンと水溜りを駆けながら、あたしに近づく足音。


俯くあたしの視界に映ったのは、見覚えのある細みのデニムに白いシャツ。


ゆっくりと顔を上げると、そこに立っていたのは…。


「……豹…くんっ……」


だったのだ。