この声で、キミに「好き」と伝えたい。

久しぶりの1人の時間。

できることなら、このまま逃げ出してしまいたい。


そうすれば、衛斗の束縛からも解放される。


だけどそれも、あと1ヶ月の辛抱。


1ヶ月後のムーサ声楽コンクールで結果を残して、ママに認められれば…。

ようやく、この息苦しい生活からも抜け出せるはず。



校門で迎えの車を待っていたが、次第に暗い雲が空を覆い、突然激しい雨が降り出した。