この声で、キミに「好き」と伝えたい。

それに、あたしは自分では判断ができないほどに、精神的に弱っていた。

すべては、衛斗の日常的な暴力のせい。


あたしは、衛斗に逆らうことをやめた。

そうすれば、覇国に危害を加えられることはないから。



周りの人々は、再び声が戻り、以前よりも完璧に歌を歌うあたしのことを、“機械仕掛けの人形”と陰で言っている。


覇国にいたときには笑ったりしていた微笑みは今はなく、とくに表情を変えないまま淡々と毎日を過ごしている。